店主の佐藤幸二です。
いまから15年前、絵が好きで、ベネチアを見たくて、イタリアに渡りました。
そして、生きていくお金を得るために、料理の仕事をはじめました。
気がつけば、イタリア各地、ロンドン、バンコクなど、6年間の海外生活でたくさんの人に出会い、たくさんの食文化にふれることができました。
その経験を活かし、帰国後は渋谷松涛のAROSSAで7年間、たくさんのお客様に、料理を通じて海外の文化をお伝えしてきました。おかげさまで、さまざまな国々の素晴らしいお客様に恵まれ、私自身がたくさんの事を学ばせていただきました。
そして、新たな挑戦をすることにしたのがココ、ポルトガル料理&ワインバー「Cristiano's(クリスチアノ)」です。
西洋の国々の多くは「小麦+肉」の食文化圏と言われていますが、ポルトガルは日本と同じように「米+魚」をたくさん食べる地域です。(小さな国ながらも、米の消費量はヨーロッパNo.1なのです。)
ポルトガルと日本は16世紀から貿易をはじめました。関係は深く(※たくさんのポルトガル語がそのまま日本語として残っているほどです。)日本で初めてワインを飲んだとされる織田信長。そのワインはポルトガルのポートワインであったと言われています。
2010年、ポルトガルと日本が通商条約を結んで150周年をむかえました。この記念の年に「Cristiano's(クリスチアノ)」を開店しました。
これまでお世話になった、 たくさんのお客様、農家や漁師の皆様、ワインインポーターの皆様、取引先の皆様、一緒に仕事をしてきた先輩や仲間、友人、そして家族に感謝します。
伝統的なものを大切にしながらも、日本の素晴らしい食材、料理法を採り入れたポルトガル料理のスタイルを提案していきたいと思います。
ご旅行前の方。ご旅行後の方。行きたいなあと考えている方。ぜひお越しください。
少しでも、ポルトガルの風に触れていただければ嬉しいです。
2017年11月15日
Cristiano's(クリスチアノ) 店主 佐藤幸二
※「パン」「カステラ」「天ぷら」などが有名ですが、詳しくは下記をご覧ください。
社団法人日本ポルトガル協会 http://www.nippokyokai.org
気軽に飲めて 気楽に食べれる。静かで 大人な葡萄牙(ポルトガル)式『ビストロ』。
ポルトガルには定番のぶどう酒があります。その名は『ヴィーニョ・ヴェルデ』。
普通のワインと違って9〜10%程度と低アルコールで飲みやすく、微発泡なのが特徴です。
ポルトガル料理店『クリスチアノ』は、『ヴィーニョ・ヴェルデ』を中心に、リーズナブルなワインとポルトガルのタパススタイルPetiscos(ペティシュコシュ)の小皿のメニューを取り揃えた、4〜5千円程の気軽に飲めて食べられる料理とワインのお店です。
ポルトガルはスペインとは好対照の気質。スペインの『情熱』とは違い、穏やかでゆったりとした趣が特徴です。クリスチアノも、そんな穏やかで賑やかなお店になれたら幸せだなあとがんがえています(あくまでも希望です)。
料理は『自家製干し鱈のクロケット』や『豚とアサリのアレンテージョ風』『野区のサンドイッチフランセジーニャ』や『国産ひたし豆(緑豆)のサラダ』。季節の食材もいろいろと使い、冬からは北陸のふっくらした鱈で塩鱈をつくったり、北海道の脂がのった丸々太ったイワシの炭火焼が食べられたり、『バカリャウの卵炒め』や『ポルトガル風ポトフ』などの定番料理から、『子羊のグリルドハンバーグ』や『マグロののリエット』などの佐藤定番レシピも取り入れています。ワインは多くのポルトガルワインを取り揃えています。
『家庭的』で『素朴』。日本人に馴染みのある西洋料理
〜ポルトガル料理〜と聞くと、あまりピンと来ない方も多いと思いますが、日本には長崎から伝わった沢山のポルトガル料理があります。カステラや天麩羅、炊き込みご飯や錦糸卵、最近ではエッグタルトや半熟カステラなどがようやく知名度が出てきました。。
実はもともと日本で食べられ始めた欧州料理はポルトガル料理が多く、日本で認知されてきたイタリア家庭料理もポルトガル料理に通じるものが多くあります。
ではポルトガル料理とは?と聞かれれば、
近年では日本でも馴染みのある食材になった香菜(シャンツァイ、パクチーとも言います。)もポルトガルから中国、カンボジア、タイに持ち込まれたものと聞いたことがあります。
日本人の口に合いやすい味わいで、家庭的で素朴な西洋料理、これがポルトガル料理です。
365種類のバカリャウ料理を目指し、自家製バカリャウの熟成庫を設置
ポルトガル料理に欠かせない食材と言えば、『バカリャウ(干し鱈)』が代表的です。
たっぷりと 独特の方法で塩を刷り込んで、じっくりと干して乾燥させながら熟成させていきます。バカリャウは、熟成した魚の旨味と繊維質をしっかりと感じる肉質が特徴でクセになる味わいです。ポルトガルでバカリャウ料理は一年中でも尽きないくらいのレシピの数があるそうです。当店クリスチアノではさまざまなバカリャウ料理を提供していきたいと考えています。炭火焼きのようなものから揚げ物、煮込み、サラダや蒸し物。それには肉質の違うバカリャウが必要と考え、数種類のバカリャウを作ることにしました。焼くのに適した肉厚でふっくらしたものから熟成味があり煮込み料理の引き立て役になるもの、又はサラダにしやすいブレンドしたハーブ塩を刷り込んだもの等々。365種類のバカリャウレシピに対応するための熟成庫なのです。
ポルトガルに渡航すると、ヴィーガンやベジタリアンのレストランが多くあることに驚かされます。
宗教観からの菜食主義の方が多いことが理由かと思いますが、レベルの高さに驚かされます。
そんなわけでマルデクリスチアノではベジタリアンメニューをたくさん用意いたしました。
食材は野菜だけではなく、干し豆腐やセイタン、豆やスパイスを駆使して、充分満足できる内容です。
ポルトガル式の小皿スタイル料理「 Petiscos(ペティシュコシュ)」。
あまり馴染みのない国の料理だから、いろいろ楽しめるようにしました。
あまり馴染みのない国の料理ということや、気軽に飲めるお店で色々なものを少しずつ楽しんでいただけるように考えて、マルデクリスチアノの料理同様、料理の多くはPetiscos(ペティシュコシュ)スタイルで提供することにいたしました。
姉妹店のマル・デ・クリスチアノでは魚や肉を詰め込んだ自家製の缶詰を作っています。ポルトガルでは魚の缶詰は日常食として、なじみ深い商品です。日本の缶詰の発祥は長崎。フランスから渡ってきたといわれていますが、ポルトガルはフランス同様、缶詰の消費量が多い国で、いろいろな食材の缶詰をたくさん販売しています。
当店では、レトルトをかけず、『ホットパック脱』を採用することにしました。
ホットパック脱は「賞味期限の短い新鮮な缶詰」です。中身にはまだ歯ごたえがあり香りがある状態の缶詰です。
圧力がゆ〜っっくりかかっているので、肉や魚の芯まで味わいが浸みこんでおいしいです。
当店外に向けては販売しません。このお店でしか食べられない缶詰です。缶詰調理の面白味を是非一度お試しください。
代表的な料理は、ポルトガル料理定番の『自家製干し鱈のクロケット』や『豚とアサリのアレンテージョ風』『ポルト定番の肉のサンドイッチフランセジーニャ』や『国産ひたし豆(緑豆)のサラダ』。
季節の食材もいろいろと使い、冬からは北陸のふっくら鱈で塩鱈をつくったり、北海道の脂がのった丸々太ったイワシの炭火焼が食べられたり、『バカリャウの卵焼き』や『ポルトガル風ポトフ』などの定番料理から、『子羊のグリルドハンバーグ』や『マグロのリエット』などの店主の定番レシピも取り入れています。
ワインは、80種類以上のポルトガルのスティルワインをはじめ、マデイラやポルトワインの他に、オリジナルのフレーバーウォーターやノンアルコールドリンクも多数取り揃えています。